<第4部> ハイジはフランクフルト行きの汽車に乗っています。 今から初めて自分のお父さんに会いに行くのに不思議におちついていました。想像もしていなかった自分のお父さん..どんな人なんだろう?おじいさんやクララのお父さんみたいなやさしい人なんだろうか。ハイジは嬉しい気持ちよりも不安の気持ちがじわじわと大きくなっていきます。
「おとうさん...」 トーピアスは聞いたことがないその声と言葉にとまどい、記憶の糸をたぐりよせました。 「ハイジ..ハイジかい..」 トーピアスの痩せた頬に落ちるように涙がつたいだしました。 「おとうさん!!!」 二人は抱き合い「初めて」の再会を果たしました。<つづく> |